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ようこそ先輩/H16.05.21 藤高

「伝説の村」 〜藤高卒業生がのんきに生きた結果〜

建材施工図製図業
木村 日出夫 7組(福井)

 この世に生まれて45年、高校を卒業して28年。しかし、これだけ充分な時間を生きてなお、私には人に語って聞かせるほどの特殊技能や専門知識などに類いする話がありません。時には私が生きてきた数十年は無意味だったのではないかと内心忸怩たる思いに沈むこともあります。しかしそうだとすれば、その無意味な数十年の軽さ(あるいは重さ)を語ることにも多少とも意味があるのではないかと感じています。

  「伝説の村」。これは私が住む町内にまつられる神社の神さまを巡るお話です。

 福井市郊外の普段さして大きな事件も起こらない私の町内で数年前ちょっとした事件が相次ぎました。「石灯篭笠落下事件」「幟基(のぼりき)損壊事件」。現代に起こった伝説ともいえるこのふたつの事件を通して、町内の住人は「神さまが怒っている」という感慨を抱きます。実はこの神さま。そもそもが上流から流されてこの町内に辿り着き、「ここが気に入った」と言って居座った、という伝説によって語り伝えられている神さまなのです。伝説というものは時にどうしようもないほど曖昧なものですが、それでもこの神さまのどこか人間臭く憎めない性格のようなものが、伝説によって数百年の時を越えて連綿と伝えられてきた証しなのではないでしょうか。

 私はこれらの事件を通して伝説、伝承とはなにかということを考えさせられました。そしてさらに極論すれば、生きている瞬間瞬間こそが伝説そのものだと思うのです。それが、とある45歳の辿り着いた人生観であり、死生観であり、世界観であります。

「ようこそ先輩」を終えて

7組 木村 日出夫

 やはり、私があのような場に立つことがそもそも間違いだったのか。それが今の率直な感想です。赤面、喉の渇き、回らないロレツ。伝わっているかどうかを確かめる余裕もなく、ただひたすらしゃべり続けました。結局走り出してしまったレースはもう駆け抜けるしかなかったのです。

 ようやく気持ちにゆとりができたのが終了間際という体たらくで、このような話に延々とつき合って下さった生徒の皆さんには、申し訳ないと思うのと同時に、感謝の言葉をいくら述べても足りない気分です。

 しかし考えてみれば、私の四十五年の希薄さは伝わったのではないでしょうか。そうであればそれもまた本望とすべきなのでしょう。

 私にとっては今日の経験が始まりとなるような気がします。感謝。

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