金井実行委員長と熊澤副委員長が、テーマ「原点ーそして、未来へともに」への想いを綴りました。
テーマのイメージデザインは、同じくS52年卒の谷口(木瀬)結美さん(4組)によるものです。
第53回明新会総会 実行委員会 委員長
金 井 亨
最初は、夢という言葉を使ったテーマを考えていました。その場合の夢は、将来実現したい願い・理想(広辞苑)という意味です。ところが、白川静氏の字通によると「夢」という字は「夕(ゆうべという部首)」とそれ以外に分かれて、部首以外は呪術を行う巫女の形を表す(その中の「四」は巫女の目を、その上の「くさかんむり」は目の上に施している媚飾)。そして、その呪霊は人の睡眠中に夢魔となってその心をみだすもので、夢はその呪霊のなすわざとされた。」そうです。確かに、広辞苑には「はかない、頼みがたいもののたとえ」「空想的な願望・心の迷い・迷夢」という意味も列挙されています。
やっぱり「夢」という言葉に否定的な印象を持つ人もいるのかななどと思い巡らしていたある日、「儚」という字が目に飛び込んできました。送り仮名に「い」をつけて「はかな・い」と読みます。
人の夢ははかないものなのか、「夢」という字を使ったテーマ探しは「儚く」も「夢」に終わりました。
「原点」という言葉は当初テーマには考えていませんでした。夏の同窓会でお話したときも、総会・記念誌・懇親会・ようこそ先輩・学年同窓会・NWの活動のあり方を考える基準という意味合いが強かったのです。ところが、実行委員会の活動を重ねていく中で、高校時代から色んな人が色んなことを考え色んな活動をしていたことを知りました。今の彼・彼女にはそんな高校時代の彼・彼女が在ったのかと知るにつけ、さまざまな可能性を秘めながら未だ何も身に纏っていなかった藤島高校時代は、正に我々の原点であったと強く思うようになりました。
そして、自信を持って「原点」をテーマとして送り出した訳です。
第53回明新会総会 実行委員会 副委員長
熊 澤 喜 八 郎
「私なりに思うこと」
■テーマについて
一番最初のテーマ募集のときに私は「自己再発見」「他人再発見」というテーマを提案致しました。というのは、価値観が多様化している今日でも、普遍のものはあるし混迷の時代だからこそ、価値観を作り上げることが必要だと思ったからです。そのためには自己を見つめなおし、他人を見つめなおすことが必要でしょう。そのキーワードとして私は「原理・原則」という言葉が好きです。金井委員長が<原点>というテーマで臨みたいと言ったとき、そういう意味も含めて私は賛成いたしました。
■サイトとの関連性
「原点」を考えるためには、昔の高校生時代を知ることも必要であり、現在を知ることも必要でしょう。まずは大きく、難しく考えずに、同窓生同士の(約500人もいるわけですから)コミニケーションを第一優先に考えてもいいのではないでしょうか。盛り上がりに関しては個人差もあり、参加する人もいれば、暖かく画面を覗き込んでる人がいてもいいのでは!
「高校時代の表面的な“印象・思い込み”を越えて、他の同級生たちがどんな経験をし、現在どんな事を考え生活しているのかを知ることができ理解し合えたら、また、 自分の考え・生き方への影響も含め、これから先につながる新しい何かを発見・確認・創造できたら」(←ご投稿からの引用)という点で、私のサイトへの期待は一致します。
ネットはあくまでひとつの手段であると思います。実際に同窓生の皆さんが少しでも「フェイス TO フェイス」で関わりを持たれることを切に希望します。
それは押し付けでなく、「他人のため」であり「自分のため」なのですから!