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ようこそ先輩/H16.05.21 藤高

「和」はどこからきて、どこに行くのか

仏教大学非常勤講師
佐々木 日嘉里 2組(京都)

 近頃、「和風」「和のテイスト」などといった言葉をよく耳にするようになった。この「和」の流行はインテリアだけにとどまらず、日本人の生活全体に広がりつつある。例えば京都の町屋で暮らすことや、古民家を移築あるいは一部を再生するなど、様々な試みが成されている。食生活においても健康志向と相まって和食のブームは続いている。

 「和」を「日本的」と言い換えて考えてみると、現代の「日本人」がわざわざ「日本的」なものに憧れ、惹かれ、魅了され、というのも不思議な気がするが、それ程今の私たちの生活は「日本的」なものからかけ離れているのだろうか。それならば現代「日本」における私たちの生活は「日本的」とはいえないのだろうか。

 竪穴式や高床式の住まい、紫式部の住まい、千利休の茶室。修学旅行で一度は目にした金閣寺、銀閣寺、二条城。明治の文豪夏目漱石の住まいーどれもこれも日本の住居だけれども、今の住まいとどのようにつながっているのか。昭和の初期、谷崎潤一郎は『陰影礼賛』の中で和室と種々の家電製品との不調和や日本人の感性までも崩してしまう明るすぎる電灯を嘆いたが、その生活が今では「和室」の典型と考えられている。歴史の流れの中で、どんな住まいが、どのようにして、現代の姿にかわっていったのか。日本の住まい方の変遷を手がかりに、古代から変わらずあり続ける「何か」があるのか、ないのか。そこから「和」の意味を考えていきたい。

 出演料を払う場合は、取材というよりビジネス交渉だ。こちらの財布の具合を睨みながら、相手の条件との折り合い点を探る。インタビュー相手よりそのマネージャーが鍵となる。ドイツ人サッカー選手Kの場合がそうで、想定上限予算の半分に抑えることができた。

  国際化が急速に進む昨今、「和」を知ることは世界の中での「日本的」なあり方を考えるきっかけになるのでは、と考える。

一生に一度

2組 佐々木 日嘉里

 いやはや、大変な60分でした。頭の中でシュミレーションしていた段取りは、全て、空まわり。限られた時間の中で、アレもコレも言っておきたい、見せてあげたい、と想いが強すぎて、生徒さんには重荷だったのかも・・・。

 もっと対話しながら話を進めることができたらよかったのに・・・。とこれまた反省、反省。

 せめて「和」は近代に作りあげられた概念で、若い皆さんが、これからの「にほんてきなるもの」を築きあげる一助になれば・・・と念じつつ、なつかしい教室で、このような一生に一度の機会を下さった皆様に感謝いたします。
本当にありがとうございました。

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