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ようこそ先輩/H16.05.21 藤高

海外取材は当たって砕けろ

株式会社 想研
岡本 真理子 2組(東京)

 外国語圏で取材活動をするのに一番大事なことは英語力ではない。欲しいものを手に入れるための工夫とエネルギーだ。可能なチャンスはすべて活かし、最初の返事がNOでも別の角度からお願いし、それでもダメなら次、さらに次へと当たっていく姿勢−−。テレビ・プロダクションのニューヨーク駐在として13年間、ニュース、ドキュメンタリー、広報素材などの制作に携わった中での結論だ。

 そうした作業で特に多かったインタビュー取材を軸に、英語について、コミュニケーションについて、情報産業について語りたい。

 例えば、洗練された流暢なおしゃべりより、荒削りでしつこい質問の方が、欲しい答を引き出せることがある。S財務次官(当時)がそうで、米政府の為替市場介入を認めた。

 また、アメリカでの取材の方が日本国内より簡単なこともある。機会均等の前提が浸透していて外国報道機関にも排他的でなく、メディアを積極的に利用する姿勢とそのトレーニングがされているからだ。大抵の企業がそうで、MS社G会長はとりわけ率直な回答が印象的だった。

 出演料を払う場合は、取材というよりビジネス交渉だ。こちらの財布の具合を睨みながら、相手の条件との折り合い点を探る。インタビュー相手よりそのマネージャーが鍵となる。ドイツ人サッカー選手Kの場合がそうで、想定上限予算の半分に抑えることができた。

日本では取材者が背負う看板(所属メディア/団体/企業)が取材できるかどうかの決め手になることが多いが、その看板の知名度が下がる海外では、相対的に取材者個人が重要となる。そこで求められるのは、日本の情報産業の中では埋もれがちな、ジャーナリスト資質ではないかと思う。

「ようこそ先輩」を終えて

2組 岡本 真理子

 疲れましたー。生徒さんがとても静かに聞いていて、思ったより反応がないので、進めるしかない。で、時間が余る、ということになってしまいました。きっと早口にもなっていたと思います。

 反省点は、最後に質問を受けた時、ごくごく基本的な「これまでの海外取材で一番つらかったことは何ですか」との問いです。ちょっと考えれば、そんなことを聞かれそうだと分かるのに、準備していなかったので、詰まってしまった。45才にもなると感受性が鈍ってその時には泣くほど困っていたようなことを次々と忘れている。これはしまった!と思いました。高校生のような心情で準備しないとダメですね。

 その質問の答えをここに書いていいでしょうか。それは〆切に日時はどんどん迫ってくるのに、取材相手が見つからない、取材を受けてくれるとの返事をくれたのにまた応じてくれない。という時です。自分に与えられた責務を果たせそうにない、という気分が最悪です。実現は困難かと思いますが、受講する生徒たちが、なぜこの講座を取ったのか一言ずつでも事前に分かっていると、生徒たちの関心に応えられる回答ができるのではないかと思います。

 普段、視聴率とか、受け手の反応を非常に気にする仕事をしているので、自分が思ったほど受けん、というのは中年の鈍い心にもつらいものがありました。「寝ていてもいい」と言ったのですが、本当に寝ているのを見て、えっ、と思いました。でも、そこそこ質問もあり、何か心に留めてくれたのかな、とささやかな幸せを大切にすることにします。

 あー、終わってホッとした・・・。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

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