福井県庁
宮越 広美 1組(福井)
昨年11月に報道された、熊本のホテルがハンセン病元患者の宿泊を拒否したニュースを憶えていますか?そのニュースを、皆さんはどのように感じましたか?
「ハンセン病」は、らい菌による感染症です。らい菌は、感染力が非常に弱く、感染することはまれで感染したとしても現在の生活環境ではほとんど発病しません。また、たとえ発病したとしても、薬で治せる病気です。では、なぜハンセン病元患者というだけで、宿泊を拒否されなければならないのでしょうか。そこには、長年の間違ったハンセン病患者に対する政策から来る、根強い差別、偏見があるからなのです。
私は、福井県庁職員です。平成12年から平成15年の間、感染症対策の仕事をしていました。その時の仕事を通しハンセン病の歴史について学び、福井県出身のハンセン病患者さん方と知り合うことが出来ました。元患者さん達は、私たちが想像もできないような過酷な経験をなさっているにもかかわらず、信じられないようなたくましさ明るさをお持ちです。その元患者さんの一番の願いが、「多くの方にハンセン病患者の歴史を知って欲しい」ということなのです。ようこそ先輩の講師を引き受けたのはいいが一体何を話そうかと悩んでいた頃、熊本の宿泊拒否のニュースを聞きハンセン病のことを聞いてもらおうと決めました。たくさんの感動をくださった元患者さん方の願いをかなえるためのお手伝いができれば、と思いました。
ハンセン病に対する偏見差別の問題は過去のことではなく、今でも根強く残っています。また、他の感染症についても起こりうる問題なのです。同じ過ちを繰り返さないためには、私たち一人一人が正しい知識を持つことが大切です。
「ようこそ先輩」を終えて
1組 宮越 広美
「お疲れ様でした。」この言葉が今日ほど切実に感じられたことは、かつてなかったような気がします。
講義が始まる前は、楽しんで話をしようと思っていたのですが・・・。質問を受けても答えているうちに何を言おうとしているのかわからなくなるし、生徒たちの反応がないので、もう少し詳しく、と話しているうちにまた自分が何を言おうとしているかわからなくなるしで、とにかく疲れました。
一時間付き合ってくれた生徒さんたちには申し訳なかったと思いますが、私にとっては久々の刺激的な時間で、機会をくださった皆さんに心からお礼申し上げます。
ようこそ先輩
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