福井県立藤島高等学校同窓会「明新会」 第53回総会 by S52年卒業生
(株)真柄商品研究所 代表取締役
真柄 一哉 1組（東京）
このテーマは私自身の体験とまわりの友人知人の体験からきている。私は特に学校の成績がよかったわけでもなく、他の人と比べてとび抜けた才能があったわけでもない。
私にあったのは「有限な人生をいかに生きるか。」を必死に考え抜いたしつこさ。 限りある人生の中で、「自分は何がしたいのか。」「何ができるのか。」何ができるのかはよくわからなかったので、自分のしたいことをむやみやたらにした。クラブ活動から学園祭実行委員、家庭教師からディスコのボーイまで100を超えるバイト、恋愛も数限りなく？そのうち、ひょんな事から学習塾の経営をすることになってしまい、それが予想以上に繁盛した。あれよあれよというまに１年で3教室に拡大、塾だけでよせばよかったのに、調子に乗って、キャンペーンガールの派遣業、高級有料老人ホームの販売業まではじめたから収拾がつかなくなり、あえなく解散。
リッチな青年実業家からど貧乏サラリーマンへ。たまたま入った会社が「東急ハンズ」というそのころ話題の流通業。そこで流通のおもしろさを知り、通信販売企業に転職。通信販売とは、カタログ、新聞、雑誌、TVなどで商品やサービスの情報を提供し、そのまま注文をうける業態。一度に日本全国に情報を発信できるため、ヒット商品は一瞬にして数億円の売上をあげるダイナミックな商売。それまでの体験でわかったことは「やっぱり社長になりたい」ということと「とりあえず通信販売関連の仕事が好きだということ」、たったそれだけのことだったが、独立して8年がすぎた。
私自身の経験から、また同じように独立した友人、家業をリニューアルして新しく事業を立ち上げた友人を見ていると「好きなことを素直に好きだと思う」「あきらめることとあきらめないことがある」「恐れ、不安、をおさえつけてチャレンジする」ことができれば起業家になれる。ただ、成功するためにはもっと必要なファクターがある。
「ようこそ先輩」感想
1組 真柄 一哉
一言でいうと、高校生へのアプローチは難しいということ。今まで仕事での講演はよくやったが、反応の探り方、質問の仕方が難しく、声を聞くことができなかった。関心があるのかどうかわからない中、一所懸命こちらの目を見て、自分の中に吸収しようという生徒も数名いたのが救われる。来年度の講師は、生徒への質問の仕方等研究されると良いかも。
ただ私としては、福井発の起業家が一人でも出ることを、この生徒たちの中から、よし自分が新しい事業を立ち上げてやろうという意欲を持った人間が出ることを祈る。それが福井の発展、日本の発展につながるかもしれない。そこまで大げさに言わなくても、今日の私の言った言葉の中で、一言でも、心の中に残り、これからの人生の中で少しでも指針になればいいなあと思います。
ようこそ先輩
概要 ｜ 藤高から ｜ 担当者から 笠原氏 ・ 西村氏｜ PHOTOS of 当日説明会
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