
(株)ケイアイエム
伊藤 圭一 8組(東京)

音楽は、医薬品のように治療はできませんが、心を癒すことはできます。しかも、薬のような副作用の心配がありません。
音楽は、食べ物のようにお腹を満たすことはできませんが、心を満たすことはできます。しかも、食品のように賞味期限がありません。
音楽は、金品のように資産になりませんが、生活を豊かにすることはできます。しかも、覚えてしまったメロディーは、誰にも奪うことができません。

●音楽は、音の学問「音学」ではなく、音を楽しむもの。だから「音楽」と書く。
●音楽家は、タレントではなく芸術家。
          音楽は他の芸術と違い、人前での実演が伴うため「芸能」と誤解されるが、本来は無関係。
 ●音楽プロデューサーは、陰の仕掛け人。
          飼育係ではなく、調教師。発想の豊かさと情熱、そして音楽と人への愛情が最も重要。
 ●サウンドの重要性。
          音楽の3要素は、「メロディー・リズム・ハーモニー」と言われているが、第4の要素「サウンド」が、現代では極めて重要。

 ●言語と音楽の関係。
          言葉の違いによる、アクセント、リズム、倍音の違いがもたらす音楽表現の違い。
●音と音楽の関係。
          音は単なる空気振動に過ぎない。建築空間やノイズとの共存。
 ●音楽がもたらす安らぎ。
          音楽医療や生活空間での音楽。学校・病院でのコンサート。
 
         ●音楽ビジネス。
          「音楽は、時間軸の上でなりたつ芸術。」「音楽は形のない、目に見えない商品。」容器としてのCDは、総合芸術でありエンターテインメント。

音楽に対する絶大な興味を感じた
8組 伊藤 圭一
 「思ったより、ずっと静か!」
                それが第一印象でした。映写のために暗幕を引いていたこともあり、生徒たちの表情がよく見えませんでしたが、強い眼差しだけは感じ、時間が経つにつれ、真剣に聞いてくれている事を実感しました。
仕事柄、人前でお話する事は決して少なくありませんが、これ程までに静かに聞いていただいたのは久しぶりです。自分の母校であることで、ひいき目に見ている分を差し引いても、素晴らしい生徒たちでした。
話をしている内容にも、そして今日のために準備した資料にも、喜んでいただけた様で何よりでした。作品をお聞かせする度に反応があり、回覧した私の作品リストに親近感を感じていただけたことも幸いでした。
 また、この機会を与えていただいた事に、この企画を起こした方々に、そして準備をして頂いた方々に、深く感謝しております。 
                 私は、大学で専攻したことに直結した仕事をしているわけではないだけに、今の私の礎になっているのは、この藤島高校に通っていた時代なのです。今になって振り返れば、私の人生で、最も重要な時期だったようです。
これだけ多くの人が講師を引き受けてくださることに驚くとともに、こんな素晴らしい仲間たちと一緒に学んだ日々が懐かしく、そして貴重だったことを改めて痛感しました。
今日お会いした生徒が、いつかどこかで、私の手掛けた作品(音楽)を聞いていただく事を楽しみにしています。そして、音楽の素晴らしさを、ちょっとでも感じていただけたなら幸いです。
そして願わくば、音楽を純粋にアートとして取組んで下さる方や、ビジネスとして向かい合う人が出てくれたら、そして彼らと一緒に音楽を創れたら・・・とも思ったりしております。
ようこそ先輩
概要 | 藤高から | 担当者から 笠原氏 ・ 西村氏| PHOTOS of 当日説明会
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