信越化学工業株式会社
牧野 隆一 9組(新潟)
世界には企業がいっぱいあり、現代は株式会社の花盛りですが、さて企業は誰のものといえるのでしょうか。(1)社長、(2)社員、(3)株主、(4)社会と色々選択肢は考えられます。また、企業は何のために存在するのかという質問に対しては答えが変わってくるはずです。
企業は製造物、或はサービスを通して社会に貢献し、それに責任を負う立場ですが、消費者についてはどのような態度が望まれるのでしょうか。自由には、責任が伴います。個人と企業と行政の関係はいかにあるべきで、公と私はどう調整したらよいのでしょうか。
企業は利潤を追求します。持続的な運営のために利益はもちろん必要ですが、企業活動の目的足り得るでしょうか。利潤は高次な事業目的達成のための手段であるべきです。
企業の社会的責任(CRS)という理念が近年提唱されています。さらに、90年代からはその評価、管理手法として、社会的責任投資(SRI)が欧米では一般的になっています。我が国でも401Kの導入で今後期待されます。
理想というものを掲げると、世の人々は、ときに「あおくさい」という言葉でそれを評することがあります。しかし、理想を常に掲げて生きることが、最後には、大いなる自己実現をなすための原動力となるのです。
人類の未来を創りかえていくのは、若者の力です。およそ青年が心の中で強く信じ、その実現を期待した事柄は、やがて歳月を経て現実化するのである。うまずたゆまず、明るい心を持って努力を続け、諸先輩を乗越え、若き日に描いた理想を実現して頂きたい。
「ようこそ先輩」の講師をさせていただいて
9組 牧野 隆一
3年7組の教室に12名の生徒がきてくれて、大変感謝しています。このような堅苦しい内容のテーマにつき合ってくれるなんて、ご縁のある人たちであったと思います。不十分な議論でかつ早口になってしまい、さぞ聞き苦しかったことと拝察します。一応、用意した資料はすべて使うことができました。
授業はまず、私の高校時代の自己紹介から原点に戻って始めました。自分では結構、くだけた話をしているつもりなのに。反応が余りないので、これでどこまで彼らの心に届いているのだろうかと不安も感じました。やはり、職業的に話し家や、漫才師にはなれないものと思いました。
何らかの形で恩返しをしたいと考えておりましたが、授業という形で実現させて頂けたことは幸運でした。新しい世代が活躍する 17年後、どのような世界が拡がっているのか楽しみであると共に、我々の世代があと17年くらいをどのように充実させて、仕事を完成させるかも大事であると思います。彼らの将来に幸多かれと祈りますと共に、我々もまた、まだまだ現役でがんばらなければと思います。
最後になりましたが、お世話頂きました幹事の皆様、藤島高校の先生方、そして生徒の皆さんにお礼を申し上げ、筆を置かせて頂きます。
ようこそ先輩
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